仕事で英語を使う必要が出てきたけれど、何から勉強すればいいのかわからない。
昔から英語が苦手で、学び直したい気持ちはある。
英語を使いこなせたら、少し自信が持てそう。
そんなふうに感じている方は多いのではないでしょうか。
英語を学び直そうとすると、参考書や学習法があふれていて、
「本当に意味のある勉強になっているのか」と不安になり、
最初の一歩で止まってしまうことも少なくありません。
この記事では、具体的な勉強法を押し付けるのではなく、
英語力を伸ばすための全体像(ロードマップ)を整理します。
英語力向上の流れは、大きく分けると次の順番になります。
① 英語を理解できる力を作る(Listening, Reading)
② 理解した英語を使える力に変える(Speaking, Writing)
この流れを意識するだけで、英語学習はずっと整理しやすくなります。
この記事では、まず初めに英語を理解できる力を作るListeningとReadingの向上法、次にSpeakingとWritingの向上法について説明します。
英語は1日にして成らず。毎日コツコツ頑張ることが重要です。それぞれの英語技能の向上にちょっとずつ取り組み始めるでも、まずはListeningに取り組むでもOK。
一緒に英語学習を頑張りましょう!
STEP1-①:英語を理解できる力を作る(Listening)
Listeningが難しく感じられる一番の理由は、英語を「音のかたまり」として処理する経験が少ないからです。
①英語の映像作品を字幕で見る
②余裕があればシャドーイングする
の2点で、英語を「音のかたまり」として処理できるようになります。
自分が既に見た好きな英語の作品はありますか?NetflixのSUITS、Stranger Thingsなどの自分が好きな作品を英語字幕に変え、英語字幕を追うように俳優のセリフを聞くことで、段々と聞き取ることができるようになります。
ここで大事なのは、いきなり全てを理解しようとしないことと、理解できないからと落ち込まないこと。
1年英語圏に留学に行った人でも英語の作品を正しく聞き取って理解することは難しいと言われています。第1のステップとしては、「字幕には書いてあるのに、俳優が発音していないように感じる単語や文字はないか」や「知っている単語だったが発音は知らなかった」といった新たな発見がないかを把握することが重要です。
さらに次のレベルに行きたい方はシャドーイングもかなりおすすめです。ただ聞こえた単語を発話するのではなく、ネイティブがどのように発音しているのかを真似ることで、カタカナ英語ではない自然な英語を自分の耳に記憶することができます。
ドラマや映画といった作品を英語字幕で見ても、わからない単語や文法が多すぎて心が折れてしまうという方には、アニメがおすすめです。ディズニー作品やワーナーブラザーズ、Snoopyなどはアメリカの子ども向けに作られているため、使われている単語も簡易で話すスピードもゆっくりなケースが多いです。
ぜひ色々な作品を見ながら、こつこつListeningの特訓を続けてください。
STEP1-②:英語を理解できる力を作る(Reading)
Readingでつまずく人の多くは、「すべての英文を正確に読まなければならない」と思い込んでいます。
しかし実際には、英語を読む力は
「一文一文を完璧に理解する力」よりも、
「文章全体の構造と要点をつかむ力」に大きく左右されます。
英語は日本語と比べて、主張がどこにあり、
どの情報が重要なのかが比較的はっきりしている言語です。
その特徴を理解せずに、すべてを平等に読もうとすると、
途中で混乱しやすくなります。
Readingなのに全部読まないの?と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。もちろん好きな英語の文学作品があれば、きちんと全部読みながら楽しむことが大切です。しかし、TOEICや英検といった試験のReadingテストや論理的な構造になっている英文については以下のような読み方をすると良いでしょう。
①英文の一番最初の段落と一番最後の段落を全て読み、何の話で最後に何を伝えようとしている文章なのかを把握する。
②2段落目から最後から2番目の段落では、その段落の一番最初と最後の一文を読む。また、butやhoweverといった逆説の英単語が出てくる場合は、最初と最後の一文でなくても読む。これにより、段落ごとに筆者が一番主張したいことを把握することができる。
たいてい逆説の単語が出てきた直後の文章は筆者が一番伝えたいことが眠っています。
文の全体像を把握するために限られた段落や文章のみを読むことや、逆説を始めとした接続詞(=ディスコースマーカー)を意識して英文を読み進めることで、途中で沼にはまらずにReadingをすることができるようになります。
STEP2-①:英語を使える力に変える(Speaking)
Speakingが苦手だと感じる理由は、「英語を話す練習量が足りない」からだけではありません。
多くの場合、頭の中で「日本語 → 英語」に変換しようとしてしまうことが、Speakingを難しく感じさせています。
話す力は、正しい英語を一瞬で組み立てる能力ではなく、
「今の自分の語彙と文法で、どう伝えるか」を考える力です。
この考え方に切り替えるだけで、Speakingへの心理的なハードルはかなり下がります。
仕事と両立しながら毎日コツコツSpeakingの力を向上させる方法は、以下2つです。
①仕事からの帰宅中に「その日1日の流れ」を頭の中で英語で話すこと
②帰宅後に先ほどまで頭の中で話した「その日1日の流れ」を発話すること
どういうこと?と思った方も多いかもしれません。
①に取り組む場合、あなたの頭の中では以下のような文章を組み立てることができると思います。
I woke up at 6:30 AM today and washed my face and brushed my teeth. I did not have time to cook my breakfast because I had to get on earlier train today, so I ate nothing. Train today was so crowded as always and I could not secure my seat so read newspaper through my phone….
文法や単語の間違いはあまり意識しすぎずに、まずは自分が取った行動を英訳できるかを試してみましょう。
どう表現すればいいかわからない単語については、簡単な単語で置き換えて表現ができないか考えて、それでも難しければ調べるといった順序でOKです。例えば、「混雑していた」という単語が”crowded”だとわからない場合は、”There were many people on the train (たくさんの人が電車の中にいた)”でも良いのです。
言語はあくまで表現の手段なので、1つの表現が正解というわけではありません。自分で考えて一番最初に出てきた表現を大切にしながら、他に表現する方法を覚えたい場合は調べるという緩い構え方で問題ありません。
ここまでできたら、帰宅後に実際に発話してみましょう。自分で文章を考える→発話する を反復することで英語の引き出しがどんどん増えていきます。
Speakingで一番大事なのは、表現の引き出しを増やし、自分なりのショートカットを作ることです。
ネイティブの方と会話する際、「電車が遅延して遅れた」と表現したいときに”The train was delayed(電車が遅延した)”という文章が出てこなくても、過去にどこかで”The train did not come on time(電車が時間通りに来なかった)”といった表現をしたことがあれば、すぐにその引き出しを開けて使うことができます。
表現の引き出しを増やすために、毎日「その日1日の流れ」を英語で頭の中で話し、帰宅後に発話してみましょう。
STEP2-②:英語を使える力に変える(Writing)
Writingが苦手だと感じる人の多くは、「きれいな英語を書かなければならない」と考えすぎてしまいます。
しかし、英語のWritingで最も大切なのは、表現の美しさよりも「論理の流れが分かりやすいかどうか」です。
英語の文章は、日本語以上に「主張 → 理由 → 具体例 → 結論」
といった構造が重視されます。
まずはこの型を意識するだけで、Writingは格段に書きやすくなります。
論理的な文章を書きたい場合は以下のような型がおすすめです。
①主張(I think that~)
②理由(This is because~)
③具体例(For example~)
④結論(That is why~)
例えば、「英語のドラマは英語教育に有用か」というテーマでWritingする必要がある場合、型を使って以下のような文章を組み立てることができます。
I think that watching English dramas is useful for English learners.(英語のドラマを視聴することは英語学習者にとって有用だ。)
This is because dramas show how English is actually used in daily life.(なぜなら、英語が日常生活で実際にどう使われているかドラマから分かるからである。)
For example, learners can hear casual expressions such as “You kidding?” or “That makes sense”, which are often not explained in textbooks.(例えば、学習者は英語の教科書では学ぶことができない「冗談でしょう?」や「なるほど、確かにね」といったカジュアルな表現を聞くことができる。)
That is why English dramas help learners become familiar with real communications.(そのため、英語のドラマは学習者が実際のコミュニケーションになれるのを助けてくれるのです。)
いかがでしたでしょうか?
本記事では、英語の4技能であるListening, Speaking, Reading, Writingを向上する方法について記載いたしました。
もちろんこれ以外の方法でも英語力を伸ばす方法はたくさんありますが、初めの第一歩として活用いただけると嬉しいです!